先日、学士会館にて東京キワニスクラブ様より、社会公益賞 最優秀賞をいただきましたことをお知らせいたします。
しゅわえもんを応援してくださる方をはじめ、スタッフや関係者のみなさまのお力添えがあって、コロナ禍の中で、様々な知恵を出し合いながら活動してきたことが評価された結果だと感じています。
誠にありがとうございました。
今後も、NPO法人しゅわえもんは教育の各方面へ多様なサポートを行っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
<キワニスクラブ 社会公益賞 挨拶文>
本日は、大変栄誉ある、そして歴史ある賞を受賞させていただくことになり、感謝申しあげます。
しゅわえもんは、耳の聞こえない子どもたち、その子どもたちに関わるすべての方たちが、お互いを尊重し合い、自分の個性を輝かせ、自分の力を発揮し、社会に羽ばたけるようにサポートしていくことを目的として活動を続けています。
みんなのオアシスの場になればという願いを込めて
活動の柱として、幼児向けに絵本読み聞かせを主体とした対面イベント開催、小学向けに自然体験キャンプ企画を毎年続けてきました。
しゅわえもんの特徴は、手話を使う成人スタッフがロールモデルとなって子どもたちと触れ合える機会があることです。
小さい頃から手話と触れ合えるきっかけづくりにもなりますし、自分がなりたい姿も広がっていき、自信につながると思っています。
しかし、2020年に新型コロナウィルスが流行し、対面のイベントの開催が厳しくなってきていました。
手話による時事ニュースや、子どもから大人まで楽しめるライブ番組をインターネットで配信したり、オンラインイベントを開催する等、コロナだからこそできることを見つけて活動を継続しています。
この活動を通して、スタッフが感じたことをお話しさせていただきます。
やはりこのコロナ禍で子どもたちが手話を見る、手話で楽しむ機会が激減しています。そのなかでしゅわえもんがライブイベント「しゅわえもんナイト」を始めたことで、子どもたちからは喜びの声をたくさん頂いています。家族全員で楽しめる番組構成となっていることも功を奏したようです。
私自身もたまたま会った子どもたちに「あ!しゅわえもんのエリだ!」と声をかけられることも多くなり嬉しいです。
しゅわえもんナイトでは海外のパフォマーも招待して、手話語りを披露しています。子どもたちの視野を広げる機会、ろう者の若者が手話で表現する機会、手話で楽しめる機会をこれからも与えていけるよう取り組んでまいります。
最近、絵本読み聞かせが注目されていますが、きこえないこどもを持つ保護者や先生、そして成人のろう者が手話でどのように読み聞かせしたらよいのか、戸惑うという課題があります。
これまで関東のろう学校などで保護者や先生向けに絵本読み聞かせワークショップを開催し、絵本が主役であること、手話で対話しながら読み聞かせする楽しさ、絵本の魅力を伝えられるよう、活動してきました。
コロナ禍をきっかけにzoomで絵本読み聞かせワークショップを開催できるようになり、福島や沖縄や北海道からも参加者が増え、読み聞かせのイメージが掴めた、絵本って奥深いなど感動が広がっています。
また、コロナ禍ではありますが、関東内のろう学校のこどもたちに読み聞かせ派遣も行っています。その取り組みがどんどん広がっていけたらと思っています。
この活動を通して、このような賞をいただけたのは、しゅわえもんの活動を支えている多くのスタッフやボランティアの皆さんのおかげです。
関係者全ての励みとなる受賞であり、子どもたちがみんな、輝かしい未来を生きられるよう、日々の活動に一層努力していきたいと思います。
野﨑誠、那須映里、佐沢静枝、手話通訳 山本清子